日本では、2025年には人口が多い団塊の世代が75歳という後期高齢者となります。一方、日本における出生率は1.42%。少子高齢化が急激に進んでいます。また、夫婦共働きの家庭や核家族化が進む現代では、子どもと高齢者が触れ合う機会が減少しているという問題があります。それを解決するために、子どもと高齢者がともに過ごす幼老複合施設が増加。幼老複合施設で働く職員の仕事内容は、高齢者をサポートする介護スタッフと、子どもを育てる保育士スタッフに分かれ、両者が協力し合うことで組織が運営されています。
幼老複合施設では、高齢者と園児が毎朝ラジオ体操をしたり、農園で野菜を育てたり、育てた野菜で料理をしたりといった活動を行っています。また、放課後児童クラブなどでは、毎日のように将棋やオセロなどのゲーム大会を開催。季節のイベントを企画して開催するのも仕事となり、高齢者に負担がかからない程度の運動会を開催したり、敬老会で子どもたちが発表する合唱のフォローをしたりなども仕事の一つです。幼老複合施設は、いろいろな施設があり、施設ごとで工夫した催し物が開催されています。
幼老複合施設は、現在政府により増加させることが検討されていて、高齢者が健康に過ごせる施設作りが積極的に実施される予定です。そのため、高齢者が健康的に過ごせる場所を提供することで、政府としては医療・介護保険などの社会保障費用の軽減になると言われています。